JOHN SMEDLEY

JOHN SMEDLEY（ジョン・スメドレー）

子うさぎに頬を寄せたときのふんわりと優しい肌触りを想像できるだろうか。ジョン・スメドレーのニットには突出した、そんな上質感がある。
1784年、ピーター・ナイチンゲールとジョン・スメドレー両氏によってイギリス・ダービーシャーに創業以来200年以上の歴史を持つニットメーカーの老舗である。この伝統によって培われた高度の技術と良質な天然素材が、完成度の高いファインゲージニットを生みだす。春夏物に使用されるシーアイランドコットンは、他の棉と比べ遥かに繊維が長く細い。この繊維の長さは、糸を紡いだ時、糸の強度を高める元となります。このことは糸の撚りを最小限に押さえることができ、肌触りを良くすることにもなる。また繊維が細いと言う事は、糸を撚ったとき一本あたりの繊維の数が多くなり糸に空気が多く含まれ、吸収性や温度の遮断性が増すことになる。
ウールに至っては、ニュージーランドウールのの全体の５％しか産毛できない希少なメリノウールを使用。この素晴らしい素材を、高度な技術を誇る近代的な設備の中での25工程を経て紡績から編み込み・製品までの完全な縦型アプローチのシステムの下、熟練したデザインチームによりクラシックな物から最新のトレンドまでを加味して生産している。
ざっくりとした粗野な風合いのニットとは一線を画し、肌に直接まとってもしっとりと馴染むようなシルクのような感触と、光沢ある鮮やかな糸の発色。一度袖を通せば上質ニットの真髄を皮膚が体感するであろう。
( 文 : 空中庭園 / 岩瀬 孝子 )

JOHN SMEDLEY
http://www.johnsmedley.jp/