Lucky Bell from Capli
Lucky Bell from Capli(ラッキーベル フロム カプリ)
世界中のお金持ちたちが一度は訪れたいという南イタリアを代表する美しい島、カプリ。そのカプリ島には、昔から"幸運の鈴"の伝説があります。その伝説とは、「カプリ島に暮らす貧しい羊飼いが、大天聖天使ミカエルより授かった"幸運の鈴"を身につけたことにより、いなくなった羊が戻り、その後一生幸せに暮らすことができた」というお話しです。その"幸運の鈴"のお話しは、カプリ島に訪れた人々のあいだで瞬く間に評判となり、世界中に広まっていきました。第二次世界大戦時には「戦地から必ず戻れるように」という願いを込めて、フライトジャケットにつけて兵士のお守りとしても愛用されてきました。ヴィンテージマニアの間でも知られているこの"幸運の鈴"の伝説を基に、カプリ生まれの女性デザイナーが再現したのがこの「ラッキーベル フロム カプリ」。肌身離さず身につけ、鈴が鳴るたびに必ず幸運が訪れることでしょう。
"幸福の鈴"の伝説
むかしむかし、カプリ島の山の上にあるアナカプリという街に、羊飼いの少年が住んでいました。その子は、その土地のどの子供よりも貧しい子でした。少年の持ち物といえば唯一小さな小屋だけ。そこに未亡人になった母と羊たちと暮らしていました。ある日の夕暮れどき、少年はいつものように羊たちを連れ、花摘みをしていました。その時、突然、群れの中の一匹の羊の姿が見えなくなったのです。あたりを探してもどこにもいません。少年は心臓が張り裂けそうでした。「いったいどこへ行ってしまったんだろう」。その時どこからから、かすかな鈴の音がしました。どうやら羊の首につけていた鈴の音のようでした。少年は、羊を探しに、鈴の音がする方向にどんどん進んでいきました。陽は沈み、夜は更け、あたりは真っ暗。足には小石やアザミのとげが刺さり、歩くことすらままならない状態でした。その時、真っ暗闇の中にたたずむ少年の目の前に、黄金に輝くまばゆい光が現れました。なんと光の中から、白馬に跨がったサンミッシェル(大天聖天使ミカエル)が現れたのです。「少年よ......」と彼は胸につけた鈴を少年に渡しながら「これを授けよう。鈴の音に従って行きなさい。この鈴はあなたを危険から守ってくるはずです」と言いました。少年の足は一瞬にして治り、歩けるようになったのです。少年は、その不思議な鈴を大切に持って帰りました。それからというもの少年の人生は、幸福で満ち溢れたものになっていきました。その後、サンミッシェル(大天聖天使ミカエル)が現れた場所が、サンミッシェルと呼ばれるようになり、その不思議な鈴は再現され、幸運と成功のお守りとしてカプリ島の人々に今でも伝わっているのです