コートを着てホテルに行ったり、それをクロークへ預けたりする。そんなことって日常において良くありますよね。で、そんな際に、着ているコートが上質だと、ホテルマンの対応が目に見えて変わる。これもよくあることかと。ゆえに、コートは写真のようなカシミアなどの高級な素材を選びたいところなのですが
。はたして、クロークにコートを預けた後のアナタの姿、お洒落でしょうか? 昨今流行りのスポルベリーノ(ジャケット変わりにコートを羽織るスタイル)に後押しされて、コートを脱いだらコーディネートが台無し、な~んてことになってはいませんか? これではコート自体がいくら上質でも本末転倒。だからこそ、勝負所ともいえるコートを預けるシチュエーションでこそ、中のこなしにもこだわりたいところなのであります。例えば、意外に忘れがちなのが胸元のチーフ。コーデの主役であるコートの胸ポケには、グローブを挿したりして小ワザを効かしたりしているのでしょうが、そんなものは脱いでしまえば一切関係なし。むしろ、コートを脱いでも抜かりなく見える、という点においては(=前記した人々の対応が変わるという意味では)、かような要所にキチンと気を配りたいものです。何より、コートを着たまま室内で食事をするわけでもなし、結局は、一緒にテーブルを囲む相手に失礼があってはいけないわけで、上質なコートを羽織った際の中のコーディネートこそ、センスが問われるということなのですよ。
写真 : 渡辺修身(FOREST)
スタイリング : 梶谷 早織
ヘアメイク : 吉田葉づき
文 : 寺田慎一(GtN-48)
上質なカシミアコートを使ったの別コーディネートは下記よりご覧頂けます。
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Recommend Style vol.163 Dress Style other cut
気品を感じます
コートを脱いだら中がヨレヨレ、というのは如何にも頂けません。むしろ上質なコートを脱いだ際だからこそ、タイのノットがキチンと結ばれていると、いかにも清潔感のあるイイ男に見える、というわけ。ディンプルもキッチリ入れて、さらにイイ男っぷりを上げちゃいましょう。
ご注意ください
こなしの要になるものを着飾るために、人はあらゆる手段を講じるもの。ですが、インナーの話となると、結構無頓着になりがち。ゆえ、ジャケットの胸ポケへのチーフの挿し忘れにはご注意いただきたいところですが、挿し方にもひと工夫。崩しTVでちょい遊びをプラスして。
たまらないのですよ
上質なカシミアのコートを脱いだら、ちょっとヤンチャなキーチェーンがお目見え。このアンバランスな印象に、思わずドキッとしてしまう女性も多いはず。とはいえ、これをこれ見よがしては下品に映ってしまうので、あくまでさり気なく、くらいの塩梅がちょうど良いですよ。