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Backyard Talk Vol.001
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Backyard Talk vol.001 “世界一細身”のフライについてあれこれ
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大西/しかし今回は驚きましたよ。あのフライがよくこんなに細身のシャツを作ってくれましたね。
吉田/"世界で一番細いフライ"というのは本当ですか?日本で他のセレクトさんとかで別注していません?
大和/いや、ここまでの細身サイズのものは今も昔もないはずです。
大西/百貨店さんや大手のセレクトさんが、こういうのを別注するならまだわかるんですけれど、失礼ながら、B.R.SHOPさんのような小規模のショップのオーダーに、シャツ界の至宝が応えてくれたというのが凄い。奇跡と言っていいと思う(笑)。
大和/ありがたいことだと思っています。
吉田/それにしてもインポートシャツとは思えぬほど細身ですね。各部がきれいにフィットし、ウエストまわりのシェイプ感も最高ですよ。でもコレ、イタリア本国は相当戸惑ったんじゃないですか。「日本人はこんな窮屈なサイズをホントに着るのか?」なんて(笑)。。
大和/えぇ、おそらくそうでしょうね。うちのオリジナル細身シャツの場合でも、日本の縫製工場さんは相当困惑なさっていましたから。イタリアの方ならなおさら理解に苦しんだと思います。間に入ったリデア企画さんには相当苦労をかけたと思います。

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吉田/ちゃんとフライらしく仕上がってくるか、心配じゃありませんでした?
大和/たしかにちょっぴり不安もありました。とくに今回は37というほとんど市場に出回っていないサイズもオーダーしましたので、上がりが心配でした。こんな小さなサイズでしかも細身のものについては、天下のフライといえど、バランス良く仕上げるのは難しいんじゃないか、なんて。でもまったく杞憂でしたね。
吉田/そのあたりはさすがフライですよね。生地も仕立てもいいから、細いんだけど、ふんわりと柔らかな着心地。それに、あらためて今回感じたんですが、フライのシャツって本当に気品があるんですね。
大西/そう。たとえば襟の開きのエレガントさは抜群ですよね。前から思っていたんだけど、フライのシャツって、タイを締めたときはもちろん、それをハズしたときの佇まいがとても美しい。ヨレかたにもフライなりの美学があるというか(笑)。もちろん、はなからノータイでデニムなどにあわせてもキマるし。
大和/いずれにしろ、かなりの自身作です。大西さん、吉田さんにもぜひ着ていただきい。
吉田/本当にリッチな細身シャツですよね。B.R.SHOPさんの永世定番アイテムとなることを期待しています。

吉田 巌

吉田 巌

ライター/有限会社十万馬力

服、靴、鞄、そして時計、と男性の物欲を刺激するアイテムについて何でもかんでも書きなぐっているライター。イタリアのバイクが好きで、生死の境をさまよう事故に遭いながら、懲りずにベスパでリハビリ中。東京で1番好きな場所は新宿ゴールデン街。遅筆。

大西 陽一

大西 陽一

ファッションエディター/RESPECT

エディター的視点からスタイリングのできる希少な存在として、雑誌や広告など幅広く活躍する売れっ子。守備範囲はメンズファッションだけにとどまらず、インテリアやクルマ、雑貨までにも及び、親しみやすいほがらかな人柄が多くの編集者から愛されています。趣味の写真の腕前は相当なもの。

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