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Backyard Talk Vol.009
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Backyard Talk vol.009 なぜ今、スエード靴はマストなの?
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吉田/スエード靴の人気が続いてますね。もはや持ってなきゃお洒落は始まらないってくらい。かくいうワレワレ三名の足元を見回しても、今日はみんな、図ったかのようにスエード(笑)。最近B.R.SHOPさんでも力を入れてますよね。今日持ってきたのは「フェランテ」?
梅/そうです。スリッポンが得意なブランドのイメージがありますが、近頃スエードのドレスシューズやブーツでもいいもの作っているんですよ。
大西/それにしても久々に本格的なスエード靴ブームが到来した感じだよね。一頃クラークスのデザートブーツが流行っとき以降じゃないかな、日本人がこんなにスエードを履いているのは。とくに茶のチャッカはマストになってるよね。

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吉田/でも、なんでこんなに流行ってるんでしょう?
大西/千鳥格子など、流行りの英国的柄のスーツやジャケットに馴染むからでしょう。ツィードなどの紡毛素材にもぴったりマッチするし。
梅/スタイルに上品なカジュアル感を加味してくれるところもいいですよね。
大西/そう。たとえばドレスシューズのデザインであれば、今日のスタイルはカッチリまとまり過ぎたかなぁ、なんてときにほどよい“抜け感”を与えてくれます。もちろん、チャッカーブーツなどであれば、ミリタリー、ワーク、そしてプレッピーと、いまどきのカジュアル全般に対応。

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吉田/要は、いまの気分にドンピシャってことですね。そういえばボクも、最近買った靴はすべてスエードですよ。レースアップブーツを茶色と黒色で1足ずつ、あとは今年の夏に白パンとともに大活躍してくれた茶のローファー。素材がデリケートだからと思い、今まではどちらかといえば敬遠してきたんですけどね。
大西/表革に比べたら、王道でなかったことはたしかだよね。でもデリケートな素材かどうかと言うと、それは人それぞれで感じ方は違うんじゃないかな。靴マニアの中には、スエード靴を、表革の靴より下に見ている人が多くて、「スエードは雨の日に履くもの」なんてことを言う人もいるくらい。
梅/あ、ボクがそうでした(笑)。スエードは磨き込む楽しさがないから、靴の正統的な楽しみができない、なんて思ってました。でも実際はスエードってホントにラクチン。表革だとポリッシュに30分はかかるのに、スエードは基本的にブラッシングでOKですもんね。ちょっとケバだっても、ライターで焼いちゃえばOKだし。

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吉田/そうなんだよね。普段フツウに付き合ってる分にはスエードはラク。これってヒゲを伸ばしてるほうがラクなのとちょっと似ていない?ヒゲ剃りの必要がなく、ハサミでチョキチョキやればいいんだから。
梅/たしかに(笑)。
大西/足に馴染むのがとても早いというのもいいよね。表革のような“慣らし運転”がいらない。
吉田/いえてる、いえてる(笑)。
大西/いずれにしろ、今スエード靴があると絶対重宝するのはたしか。とはいえ、このホームページをご覧になっているかただったら、たぶん茶色のスエード靴はすでにお持ちだと思うので、次はぜひブラックを。光沢のある表革の黒靴とは違うエレガントさがあって、スタイルの幅が広がると思いますよ。

吉田 巌

吉田 巌

ライター/有限会社十万馬力

服、靴、鞄、そして時計、と男性の物欲を刺激するアイテムについて何でもかんでも書きなぐっているライター。イタリアのバイクが好きで、生死の境をさまよう事故に遭いながら、懲りずにベスパでリハビリ中。東京で1番好きな場所は新宿ゴールデン街。遅筆。

大西 陽一

大西 陽一

ファッションエディター/RESPECT

エディター的視点からスタイリングのできる希少な存在として、雑誌や広告など幅広く活躍する売れっ子。守備範囲はメンズファッションだけにとどまらず、インテリアやクルマ、雑貨までにも及び、親しみやすいほがらかな人柄が多くの編集者から愛されています。趣味の写真の腕前は相当なもの。

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