ハワイのワイキキではいまホテルのリノベーションラッシュ!あの老舗の「ロイヤルハワイアン」ですらゲストルームをリニューアルさせ、モダンな空気を取り込んでいるのです。なかでも「Wホテル」の仕掛け人として知られる実業家イアン・シュレーガーがリノベーションを仕掛けた「ザ・エディション・ホテル」が去年のオープン早々話題に。で、このホテルの何がスゴイかと申しますと、ロビーにあるライブラリーが反転し、6時以降はおバーカウンタが出現するんです。他にも仕掛けは随所にちりばめられていて、プールの水に足を付けながら本を読んだり、昼寝をしてまどろめるような仕様になっている水に浮かぶデイベッド、浅いプール脇に敷き詰められた真っ白な砂。これはビーチから実際運んできたものだそう。夜になればビーチサイドバーもこれまたロマンティックな明かりが灯されるのです。いままでワイキキの夜と言えばダウンタウンに飲みに行くのがお決まりでしたが、ワイキキのど真ん中に出来たとあって、とにかくお洒落なロコ、地元の有力者たちが夜な夜な旨い酒と、ゆるみの時間を求めてやってきます。とくれば、やっぱり服装にも意識しますよね。つまりイケてるロコたちによる暗黙のドレスコードが存在するのです。とはいえ、やっぱりそこはリゾートで存分に緩みたい気分を壊さないよう、ほど良いヌケ感もとっても大事。プールサイドで無理やりジャケットを着たらそれこそ変な日本人に見られてしまいます。
今回ご提案する爽やかなリネンのプルオーバーシャツにショートパンツなら、上品な大人の雰囲気を保ちつつもカジュアル味もありますし、何より着ていてる自分が楽なんですよね。足元はスリッポンもいいですが、ここはプールサイドバーという場面も考慮してサンダルを。レザーの艶があれば夜の場面でも充分オシャレに履きこなせます。しかもこちらのホテル、飲み物を運んでくるビーチサイドのスタッフもこれまた美女ぞろい!モヒートを飲みながら会話を弾ませるカップルの傍らでは「明日、10人でね」と予約をいれる美しい女性ゲストの姿も。さて、この次は誰と一緒に行きましょう?
スタイリング : 大西 陽一 / RESPECT
文 : 大谷 繭子
頭からかぶるタイプのカプリシャツは、やっぱりバカンスの定番。こちらナポリのシャツファクトリー「チリエッロ」社の強みはなんといっても、手縫いとアイロンワークの丁寧な仕立てにあります。それにリネン素材って意外にも肌にまとわりついて暑苦しいのですが、こちらは通気性に優れているのでとっても涼しく、太陽が照りつけるビーチリゾートでもガンガン活躍しそうです。ハワイでこんがり焼いた肌にも似合いそうな鮮やかなカラーリングもイタリアならでは。ざらっとしたリネン特有のハリ感は着こむごとに、やわらか~い肌触りに変化していきます。七分袖にサイドスリット入りなので普通のシャツみたいに袖口を捲らなくても、腕もとのヌケ感は充分醸し出せます。
夏の定番となっている革サンダル。ミラノスナップでも白パンにネイビージャケットというカッチリした着こなしに、でも足元はレザーサンダルという合わせを多く見かけるほど、ミラノのオヤジさんの間でもスタンダードになっているよう。リゾート地のビーチバーでも、東京やミラノといった都会でも上品にキマる、かなり応用自在な一足です。ラバーソールはしなやかで返りがよく、つちふまずもしっかりホールドしてくれるので踏ん張りが効き、どんなに歩いていても疲れにくい設計。これも結構嬉しいディテールですよね。旅先では、街を歩いて散策するのが楽しかったりしますから。
膝ちょい上の大人が似合う上品なショートパンツ。短すぎず、かといって野暮ったく見えないこの絶妙な丈感が人気のゆえん。裾のターンナップも独特の品の良さを醸し出しています。この“都会でも履けそう“なキレイめ感がリゾートでもお洒落にこなすコツなのです。ベルトで赤を投入し、ミラノオヤジの常套手段ともいえる差し色テクニックをちょこっと拝借。若づくりに見えがちなハーフパンツはアメリカンではなく、あくまでもヨーロピアンテイストを追及したほうが断然オシャレにキマります!