今回は、「ゴルフの行き帰りに何を着たらいいか、いつも迷う」という声も多い“ゴルフルック”をご紹介します。シャツ一枚で過ごせるほど暖かい日が続き、やっと春を感じられるようになってきました。ゴルファーにとっても嬉しい季節、休みのたびにラウンドをしているという方も多いのではないでしょうか。そんな私もここ最近、ゴルフ熱が冷めやらず
..。毎週末ラウンドに励んでおります。そこでファッション業界の方々が主催するコンペに呼んでいただく機会も増えてきたのですが、男性の行き帰りのファッションって意外と気になるんです。特にコンペとなると「格式高いゴルフ場で」という場合も多いので、デニムや短パンはもちろんNG。キレいめパンツに襟付きシャツ、ジャケット着用を義務付けられているところも多く、だからこそ普段からの“着こなし偏差値”が顕わになる場所なのです。パンツに、ずるっとだらしなくシャツの裾をアウトして着ていたら、せっかくのいいスコアも台無しです。過剰にストールやベルトといった小物をトッピングする必要はなく、さらっと上質なものをシンプルに着る。それだけでいいと思うんです。
今回ご紹介するジャケパンスタイルもご覧のとおり、定番のテーラードジャケットにポロシャツ、白パンとお馴染みのアイテムを着ているのですが、若々しく爽やかに見えるのは寒色のパステルカラーを重ねているから。今季は鮮やかなビビッドカラーがトレンドですが、ボトムスでは冒険できても、上半身に持ってくるのはなんだか浮きそうな気がして難しいですよね。でも淡いパステルカラーなら日本人の肌色にも優しく、清涼感はありつつも控えめな印象に仕上げるので、カラー初心者でも取り入れやすいんです。さらにボトムスに白を持ってくることで、全体の清涼感もぐんとアップします。今まで「白パンに紺ジャケをさんざん着てきたよ」という方も、ジャケットをパステル系に変えるだけでガラっと印象が変わるから、是非試していただきたいですね。それに淡い寒色系は日焼けした肌にとっても似合うので、ラウンドを重ねてこんがり焼けた褐色の肌を、よりヘルシーに見せてくれる効果も。大人の男にとってまさに嬉しいことづくめですが、奇を衒った新しいトレンド服を着ずとも、こうしていつものアイテムの色合わせをほんの少し変えるだけで季節感とヘルシーさをアピールできるので、カラーを取り入れるのに抵抗がある方も食わず嫌いならぬ、着ず嫌いをやめて、一度袖を通してみませんか?
着て行く場面があるから、見せる人がいるから、オシャレは楽しい!
幹事の皆さま、ゴルフコンペの際にはドラコン賞、ニアピン賞、そしてベストドレッサー賞を作ってみてはいかがでしょう!?(笑)
スタイリング : 大西 陽一 / RESPECT
文 : 大谷 繭子
襟付きでないとNGというゴルフシーンでも、溌剌としていて若々しく見えるポロシャツは定番中の定番アイテムですよね。でも定番だからこそ、カブリは絶対に避けたいもの。人と違うものが欲しくなるのがファッション好きの常であります。今回のコーディネートがすっきりスリムに見えるのはブルー×パープルの寒色系でまとめているのもありますが、ストレッチが入っているかのようにカラダにフィットするコットンと思えない柔らかい肌触りがポイントに。大人スポーティな印象が漂います。襟がイタリアンカラー(ワンピースカラー)なので襟のロールが美しく、一枚で着てもサマになるので着映え度も抜群!なんとも完成度が高い一枚に仕上がっています。
たとえば海外のリゾートゴルフに行くときに、そっとバッグに忍ばせておきたいリネンジャケット。ジャケット=かっちり代表アイテム、なのに、素材がリネンになっただけでリラックスが生まれる。爽やかで素敵なアイテムだとジョシ目線でも思うのです。それに海外旅行に行くと外は暑いのに、レストランやショップの中はクーラーをガンガンにかけて冷やしていることも多いので、温度調整にも便利。何枚持っていても重宝します。それにリネンのジャケットってアームホールが大きく作られているものが多いのか、二の腕あたりが浮いている方もよく見かけます。こちらの「ガイオラ」はコンパクトな肩まわりと高い位置に設定されたアームホールから、タイトフィッティングでモダンな雰囲気で着られる、大人の色気が漂うジャケットなんです。
シャツの裾をボトムスにインせずに、出してきている人。まだまだ多く見かけます。それもアウトして着るように作られたシャツでないため、本人が思っている以上にだらしなく見えていることも。お腹まわりをカバーするような、女性のチュニック感覚できているのでしょうが、実は逆効果なんです。きっちり裾を入れ込み、タイトに着たほうが潔いし、清潔感もあります。コンパクトに着たほうが体型をすっとシャープに見せてくれるので、遠目からみたら断然バランスがいい。そしてインした時に気になるのが着こなしのアクセントとなる腰回りのベルトですよね。昔からファッションのセオリーとして「靴とベルトは色を揃えるべし」と習ってきましたが、あえて今回のようにベルトとジャケットの色を揃えるというテクニックもカジュアルのハズしとしてとっても有効なワザです。